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『トランジスタティーセット~電気街路図~』1巻 感想

里好 『トランジスタティーセット~電気街路図~』1巻 芳文社

20090418-06

電子パーツに囲まれて半田コテを嬉しそうに持ってる主人公が気になったので、俺には珍しい表紙買い。
なんでも、一部では評判になってたらしく、3月12日発売なのに俺が手に取ったのは既に2刷だった。
アキバを舞台にする漫画は色々あるが、この漫画では架空の古い電子部品商店街が舞台になっているのが面白い。主人公は亡くなった祖父の店を継いで「半田無線」の店主をやっている、という設定。

この漫画を読んでいて、その昔(アキバblogも無かった頃)サハロフ佐藤の秋葉原レポートをチェックして神和電機にメモリを買いに行った当時を思い出した。狭い店内には、若いがスーツを着てシャンとしたお兄さんが居て、買ったメモリは無造作な白い紙袋に入れて渡してくれた。メモリを買った後、付近のパーツ屋をひやかしに眺めていると、50代くらいの、いかにも八百屋に居そうなおばちゃんが「それはアンフェノール50ピン!」などと、客に向かって説明していたのに驚いたものだった。

俺が感じるこの漫画の魅力は、そういうアキバの空気を画面から感じるところだ。古い電子商店街の雑多な軒先を細かくペン画タッチで描き込んでいるのがいい。特にジャバラシャッターにはぐっとくる。回が進むにつれて描き込みは減ってるような気がするのはちょっと残念。まぁ、毎回そんな作画してたら作者の身が持たないのかもしれないが。

一方、お話の方は舞台をあまり生かせてないような。小学生からメイドの幼馴染からチャイナドレスの怪しいディーラーから(多分)金髪の訳あり外人眼鏡おねーちゃんまで、ギャルキャラが百合成分を混入しつつわらわら居るが、そういう方向にばかりお話を振ると、せっかくの設定がありふれた萌漫画の記号で塗りつぶされてしまうようで、もったいない。

と、思いつつ読んでたら、巻末2話連続の「万世橋駅で逢いましょう」はなかなか良かった。お話はよくある「戦時中の悲恋話」なれど、「万世橋駅」という今はなきアキバの時の移ろいの象徴を入れ込んだところに情緒がある。

願わくば、主人公が電子工作の腕をふるったり、店主として活躍するエピソードなんかが描かれるといいのになぁ、と思いつつ、2巻に期待したい。

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