スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

OLYMPUS E-P1にOMレンズを装着して屋外撮影テスト

20090823-01.jpg 前回のエントリーで、「撮影結果は近日中のエントリー(予定)にて」と書いておきながら、コミケ準備やらなにやらでほったらかしになっていた7/25の屋外撮影サンプルのまとめ。

撮影場所はデジカメWatchやカメラ雑誌でおなじみ、テスト撮影のメッカ、横浜みなとみらい地区。フィルムカメラ時代は浅草雷門が有名だったが、デジカメになってからはここの日本丸が最も有名だろう。


20090823-01b.jpg 今回のテスト撮影の目的は、OMアダプターMF-2を使用してE-P1にOMレンズを装着、屋外撮影結果を確かめること。特に、絞り開放で使えるかどうかがポイントだ。絞り開放を重視するのは、絞れば普通に使えるだろうから。

オリンパス公式サイトでは、フォーサーズ、マイクロフォーサーズボディにOMレンズを装着した場合の「推奨Fナンバー」を記載した「OM レンズ適合一覧表」が掲載されている。

OM アダプター MF-1 / MF-2 の適合レンズと使用時の注意について

これを見ると、ズイコー 50mm F1.2、ズイコーマクロ 90mm F2ともに推奨FナンバーはF4~F8だ。だからといって開放では使いものにならないとは限らない。そこを実写で確認してみることにした。
※上の2枚の写真はM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8で撮影したイメージ映像ナリ

枠付き画像はクリックでブラウザサイズいっぱいに拡大。拡大後オンマウスの「原寸表示アイコン」をクリックすると、更に最大サイズ(撮影サイズの1/2)へ拡大。ドラッグ移動可能。もう一回クリックで閉じる。




◆ZUIKO AUTO-S 50mm F1.2

クリックで拡大 ISO 125 f1.2開放 1/4000s

波止場に行くと一度は撮影してみたくなる構図。ピントのあった部分は、f1.2開放にしては細かな質感を捉えていて、けっこうイケル感じ。鎖部分のボケもそんなに悪くない。右側のボケは口径食でレモン型になってるけど、大口径レンズの開放ならこんなもんでしょう。

日中の屋外で大口径レンズを開放で使う場合、問題となるのはシャッタースピード。E-P1の最高速1/4000では不足している場面が多かった。NDフィルターで減光すべきなんだろうけど、フィルターはなにかと面倒で敬遠してしまいがち。49mm径のNDフィルターは2枚くらい持っていたはずなので、部屋から発掘しないと。


クリックで拡大 ちなみに、写真表現という観点では、もうちょっと広角で船体を入れ込んだ方がいいかも。

そう思って17mmパンケーキレンズのf2.8開放で撮影したのがこれ。色が暖色気味なのはWBがなぜか日陰設定になってしまったため。




◆ZUIKO AUTO-MACRO 90mm F2.0

クリックで拡大 ISO 100 f2.0開放 1/4000s

日本丸の船首を撮影。ピーカンに照らされた液晶画面でピント合わせするのは非常に難しく、3ショット撮って2枚はピンボケだった。

ピントの合ったこの1枚はf2.0開放とは思えないキレのいい絵が撮れた。これなら開放でも十分使い物になる。


20090823-04cut.jpg ピントを合わせた船首レリーフ部分の撮影サイズ原寸切り出し。

等倍で見てもディティールをしっかり描写していることが判る。


クリックで拡大 ISO 200 f2.0開放 1/2000s

ベイブリッジ遠景。海上遠景特有のモヤがあるが解像感は十分。絞ると更にコントラストが向上する。


クリックで拡大 ISO 100 f2.0開放 1/1250s

ドラゴンボート船上のレリーフ。これはピンボケ失敗の巻。動き続けるボートにマニュアルでピントを合わせるのは至難の業だ。目印の無い海上では置きピンもできないし、ライブビューの拡大機能を使うと構図が取れない。「全体構図を透過背景にしつつ、画面の一部でピント合焦部を拡大する機能」とかファームアップで追加して欲しいよ。




◆Tokina RMC 80-200mm F4

クリックで拡大 ISO 800 200mm望遠端 f8.0 1/800s

開放では使えないと判ってるレンズだったのでf8.0で撮影。
…したものの、やはりもやっとした描写。


クリックで拡大 ISO 640 200mm望遠端 f8.0 1/2500s

色がおかしいのはWBが日陰設定だったせい。にしてもヌケが良くない。よく見ると分解能的には悪くないが、コントラストが低いので眠い絵になっている。

このレンズは使えないね。ま、大昔の、しかも半分ジャンクのレンズだからしょうがないか。




当日は午後から出かけたせいで枚数をあまり撮れなかったが、50mm F1.2と90mm F2.0はかなり使える印象だった。特に90mm F2.0は開放でも十分実用になる。ただ、画角的に35mm換算で100mmと180mmを使う機会がどれほどあるか、というのが問題か。花の撮影とかやらないしなー。

カメラの運用としては、屋外ピーカンで液晶画面を使ってシビアなマニュアルピント合わせは辛かった。マニュアル時のライブビュー拡大操作が[INFO]ボタン何回か押して、ピントターゲーットを移動してから[OK]押す、というように複数ボタンアクションが必要なのも難点。ここが解消されれば、OMレンズを含むオールドレンズの使い勝手がもっとよくなると思う。

とはいえ、久々に写真を撮ることだけを目的にぶらぶら歩くのは楽しかった。でも、撮影の腕がずいぶん落ちてることを実感。屋外撮影は体の感覚(構図・距離感)がモノを言うので、継続的に撮影してないとダメだね。




<関連記事>
OLYMPUS E-P1にOMレンズを装着してみた
スポンサーサイト

追悼 米谷美久氏

オリンパス「ペン」「OM」「XA」の開発者、米谷美久氏が逝去

オリンパスのペン、OM-1などの生みの親、米谷美久氏が亡くなった。

米谷氏は、俺にとってカメラに夢中だった頃のアイドルといってもいい存在で、カメラ雑誌などに載っていた逸話の数々を畏敬の念をもって読んでいたものだった。

以下に故人を偲び、記憶しているエピソードを振り返ってみることにしたい。



初代PEN開発エピソード

新入社員当時、先輩社員からしばらく時間をつぶす目的で与えられた「安価な大衆向けカメラを設計してみろ」という、いわば研修課題に応えて設計したのが初代のPENだという。そのカメラは(新人の設計としては異例に)発売に向けて開発がスタートしたが、外装デザインもデザイン会社の案に満足せず、自分で描きおこしたそうだ。米谷氏の設計したカメラは、機能としての独自性もさることながら、外装デザインまでも自分でやってしまうところがすごい。しかも、そのデザインは当時も今も、多くの人が魅力を感じるものになっている。

しかし、そうして苦労して開発したPENは、いざ発売という段になって「そんなに売れないだろうから月産台数は少数で」と言われたそうだ。今となっては笑い話だが、当時の若い米谷氏は相当憤慨したそうだ。



PEN-F開発エピソード

ヒットしたPENを受けて、「ハーフ判の一眼レフ」という世界に全く例のないカメラを開発することになった米谷氏は、「ハーフサイズで大きなカメラになっては意味が無い」と思い、フランジバック(ボディのマウント面からフィルム面までの距離)を短くするため、ミラーを横開きにする案を考えたそうだ。フランジバックを短くすると、ボディを薄くできるからだ。しかし、ミラーを横開きにするということは、ファインダーまでの光路も横になってしまう。そこでペンタプリズム(普通の一眼レフ上部にある尖った部分に収まっているプリズム)ではなくポロプリズムを採用したという。さらっと書いてしまったが、「ミラーを横開きにする」とか「ポロプリズムを採用」とか、驚きの発想だ。

次にシャッターだが、米谷氏はやはり小型化するために(スペースの必要な)横走りフォーカルプレーンではなく、円形の板が回転するロータリーシャッターの導入を考えた。ロータリーシャッターそのものはPEN-F以前にアメリカのMercuryというカメラでの採用例があるが、一眼レフに採用された例は無い。シャッター板として金属の板を高速に回転させるため、「薄くしても壊れないこと」という相反する素材が必要になったが、アルミや鉄ではすぐにひしゃげてしまい、相当苦労したらしい。そこで、採用したのがチタンだ。今でこそチタンはよく知られた金属だが、PEN-Fの発売された1963年当時は一般人は名前すら知らない希少金属だったはずだ。高価なだけでなく、加工が非常に難しいことでも知られるチタンだが、これを極薄のディンプル加工にすることで、ようやく使えるものになったらしい。

こうして苦労して開発したPEN-Fはドイツのフォトキナ(カメラの展示会)で発表されたが、米谷氏はライツ社(現ライカ社)の技術者から質問攻めにあった後、「すごいカメラを作ったな。おめでとう」と言われたそうだ。独自性を重んじるライカの技術者らしいエピソードと言える。



OM-1開発エピソード

米谷氏が考える「一眼レフの三悪」、「大きい・重い・うるさい」を改善するために設計した、OMシリーズ初の一眼レフ。当時「世界最小最軽量」だった。「小さなボディだが、操作性を考えて操作部材はむしろ大きくした」という通り、レバーやダイヤルは大きめだ。

ボディを小さくするため、一眼レフで通常デッドスペースとして使われないミラーボックス下部にシャッターガバナー(速度調節装置)を配置している。その位置にあるガバナーと連動するため、シャッターダイヤルはマウントの根元にリング状に配置するという、他に類を見ない設計になっている。単に「仕方なくこの位置にした」のなら意味が無いが、マウントの根元はカメラを構えたときに自然に左手を添える位置にあり、シャッター速度の変更がやりやすいというメリットを生んでいるのも素晴らしい。

また、ミラーショックを緩和するダンパーも、通常のダンパーパーツを入れる場所が無く「障子が倒れるとき、最後はゆるやかにパタンと倒れる様子をヒントにした」というエアダンパーを採用しているのも独創的だ。

小さなボディで最も影響を受けるのはファインダーで、ペンタプリズムの小型化=ファインダー像の倍率や視野率の低下になってしまうのが普通だ。しかし、ファインダーをおろそかにしてはいけないと考えた米谷氏は、通常、ペンタプリズムの下に配置する集光コンデンサーレンズを省き、ペンタプリズムの下部を曲面加工するというアイディアを考えた。これにより、ペンタプリズムをボディのより下部に埋め込む小型化に成功、OM-1独特の美しいフォルムとなった。しかも、倍率0.92倍、視野率97%という小型一眼レフでは考えられない大きく、広い視野をもつファインダーを得ることとなったのだ。



OM-2開発エピソード

OMシリーズ初の電子制御AEカメラだが、米谷氏はここでも普通のAEには飽き足らず、(またしても)世界初となるフィルム面反射のTTLダイレクト測光を搭載した。

「フィルム面反射のTTLダイレクト測光」とは、撮影開始後、シャッター幕が開いてフィルムに光が届き、フィルムからの反射光を測定、適切な露出になったらシャッターを閉じる、という仕組みだ。メリットは光の状態が頻繁に変化するような被写体、長時間露光が必要な被写体でも適切なAE撮影が可能なこと。またシャッターが開いてから発光するフラッシュ撮影においても威力を発揮する。

OMシリーズのカタログ(うちの部屋のどこかに埋もれてるはず)には「宇宙からバクテリアまで」という有名なキャッチコピーが書かれていたが、長時間露出になる天体撮影や、露出計測が難しい顕微鏡撮影でもダイレクト測光は確かに有効だ。

だが、ダイレクト測光は「どんなフィルムも反射率は同じ」という前提で成り立っているため、フィルムの種類で反射率が異なると露出がばらついてしまう懸念がある。そこで、米谷氏は「世界中からありとあらゆるフィルムを集めた」という。膨大な実験の結果、「どんなフィルムも反射率は同じ」ことが確認できて、無事にダイレクト測光を搭載できたということだ。



独創的な発想の数々と使いやすさの追求、そして美しいデザイン。これらを一人で成し遂げた米谷氏の偉業には、今振り返っても驚かされる。もちろん、カメラは一人で全て作れるわけではないし、(氏の著作『「オリンパス・ペン」の挑戦』を読むと)社内的には強い反発もあったらしい。しかし、いちカメラ好きとしては、素直に畏敬の念を抱かずにはいられない。

オリンパスから今後も米谷イズムを継いだカメラが生まれることを願いつつ、氏のご冥福を祈る。

OLYMPUS E-P1にOMレンズを装着してみた

20090726-01.jpg

E-P1に手持ちのOMレンズをぢゃきちん合体させる野望をもってOMアダプタMF-2を買ったものの、肝心のOMレンズがなかなか部屋から発掘できないでいた。このままではいかん、と一念発起して発掘隊を有望な埋蔵地点に派遣、見事発掘に成功。ついでにPEN-F、OM-1とも久々に御対面。

初代PEN-F
20090726-02.jpg 燻し銀の渋さ。マイクロフォーサーズのレンズもこれくらいコンパクトになればいいのに。などと、イメージサークルの大きさを変えない限り無茶な希望と知りつつ思った。ロータリーシャッターの感触も懐かしい。


軍艦部比較
20090726-03.jpg PEN-Fはシンプル極まりない。E-P1と似てるといっても、そっくりというほどではないかも。


OM-1
20090726-04.jpg デザインに一目惚れして中古で買ったものだが、ペンタ部の稜線など、今見てもほれぼれとする。

久々にファインダーを覗いてみたら見やすいのなんの。倍率0.92倍、視野率97%のファインダーは、現在はもちろんのこと、当時でも抜きん出たものだ。

フォーカシングスクリーンは5種類くらい持っていたはずだが、装着してあったのは「1-13 スプリットマイクロ式」。中央にスプリットプリズム、その周辺がマイクロプリズム、他がマット面のもので、MFでのピント合わせはすこぶるやりやすい。「やっぱファインダーは光学式だよな~」とE-P1全否定のつぶやきをもらしてしまったりした。




懐かしさにひたっていてもしょうがないなので、本来の目的、OMレンズを装着してみた。

ZUIKO AUTO-S 50mm F1.2
20090726-05.jpg F1.2という明るさを考えるとコンパクトなレンズなのだが、E-P1に装着するとかなり大きなレンズに見える。

小型カメラに大きめのレンズを付けた姿を「バランスが悪い」とする意見をよく見かけるが、俺の場合は(実用性度外視で)見た目にぐっとくる。「小柄な妹キャラなのにその大きさ!? うひょー」みたいな。


20090726-06.jpg OM時代のZUIKO 50mmレンズには、他にもF1.4、F1.8がある。1990年代、カメラメーカー各社の50mmのスタンダードはF1.4、廉価版がF1.7/F1.8という中、F1.2を最後までラインナップしていたのはオリンパスだけだった。もっとも、明るいレンズ偏執狂のキヤノンにはEOS用としてF1.0という超弩級レンズがあったけど(後に2007年に50mm F1.2をリリース)。

このレンズは、2002年にオリンパスがOMシステムの販売終了を発表した際に「今買わずにいつ買うのだ!」とクシャナ的な決意をもって新品で買ったもの。とはいっても、中野の某店で3万ちょい。EOSのF1.0が30万以上したことを考えるとリーズナブルな大口径レンズといえる。

ボケ味がそれほど綺麗ではないこともあって、評価はあまり高くないレンズだが、「F1.2のレンズ」というそれだけで他に代えがたい魅力がある。




ZUIKO AUTO-MACRO 90mm F2.0
20090726-07.jpg いやぁ、これまた萌えるアンバランスさ。前玉の大きなレンズはいいね。見ててわくわくする。

あまたのOMレンズの中で、最も有名かつ評価の高いレンズがこれ。

90mm近辺のマクロレンズはマクロの中でも花形で、各社優秀なレンズが揃っている。しかし、明るさという点では各社F2.8(タムロンはF2.5)という中、F2.0という明るさを持つものはこれしか無かった。明るいだけでなく、その描写性能も非常に高い評価を得ており、マクロに強いオリンパスの象徴ともいえるレンズだった。


20090726-08.jpg このレンズは2002年に(ry 「今買わずにいつ買うのだ!」とクシャナ的な決意をもって新品で買ったもの。E-P1よりも高かったんだよなぁ。当時は「これを買わないままOMユーザーとして終われるか!」とかムダに熱い気概を持っていたことを思い出した。




Tokina RMC 80-200mm F4
20090726-09.jpg ここまでアンバランスだと、ちょっと笑ってしまう。手持ちの中では、唯一のサードパーティー製レンズ。


20090726-10.jpg OMマウント用レンズはサードパーティーからも色々出ていたが、これはトキナー製。当時は望遠が欲しくて買った1本。前玉にカビがあったため、半ジャンク扱いだったと記憶している。全域F4通しの直進式ズームレンズだが、開放ではかなりボヤっとした描写だった。




エクステンションチューブ AUTO 25
20090726-11.jpg 20090726-12.jpg
エクステンションチューブは、一般に接写リングと呼ばれることが多い。普通のレンズでお手軽マクロ撮影するためのアクセサリだ。レンズとボディの間に挟んで使うことで、最短撮影距離を短くする(つまりマクロ撮影する)ことができる。光学系を持たない筒なので安価だし、元レンズの明るさを損なうこともないという利点がある。代償は、ほぼ同一距離での近接撮影しかできなくなること。ピントリングを回しても撮影距離は微調整程度にしかならない。

このエクステンションチューブは、中古で買ったもの…らしいのだが、いつ買ったのか、とんと記憶にないんだよなぁ。うーむ。

レンズに比べれば安いものだが、昔のカメラ機材は赤い生地のケース入りだったりして高級感がある。「AUTO 25」の「AUTO」は絞りレバーをボディと自動連動してくれるタイプ(非AUTO版もある)。「25」は筒の厚みで、厚いほどより近接になる。複数の厚みのものがあるが、手持ちはこれだけだ。

20090726-13.jpg 50mm F1.2>エクステンションチューブ>OMアダプタ>ボディ と、多重ぢゃきちん合体させてみた。合体作業はもう、ウヒウヒ言いながら。

たとえ撮影しなくても、色々な機材との組み合わせが楽しめるのがシステムカメラのいいところ。




<実写サンプル>

「50mm F1.2+エクステンションチューブ」「90mm F2.0マクロ」で室内実写をしてみた。ISOは全て400。
枠付き画像はクリックでブラウザサイズいっぱいに拡大。拡大後画像下部にオンマウスで表示される「原寸表示アイコン」をクリックすると、元のJPGサイズ(といっても撮影サイズの1/2)に拡大。

◆50mm F1.2+エクステンションチューブ
(左)f1.2(開放) 1/160s (右)f5.6 1/20s
  クリックで拡大   クリックで拡大
フォーサーズでの50mmは35mm版換算で100mmなので、100mm F1.2という驚異的大口径レンズでのマクロ撮影になる。絞り開放は、ピントを合わせた左目以外急激にボケており、f1.2の威力がわかる。しかし、ボケ味はやや二線ボケ傾向で癖がある。拡大画像を見ると、f1.2のボケは不自然で、f5.6くらいのボケ量がいいかんじかもしれない。

ピントを合わせた左目瞳部分の拡大(撮影サイズ原寸切り出し)。
20090726-16.jpg 20090726-17.jpg
f1.2はコントラストが低く、瞳の円形ハイライト右側にハロが出ている。
このままだとf1.2開放はあまりいいところが無いの? で終わっちゃうので、角度を変えてもう一枚。

  クリックで拡大
ふわっとした柔らかい印象…になったかな。イイカンジのボケを生かす撮り方に工夫が必要なのも楽しいところ。シャープな描写だけじゃ面白みがないしね。


◆90mm F2.0マクロ
f2.0開放 1/500s
  クリックで拡大
35mm版換算で180mm F2.0。ピントを合わせるのも非常に難しい。まともな三脚が部屋の最深部(掘り出せない)にあるので手持ちで撮影したが、腕の震えだけですぐにピントが外れてしまう。ライブビューの拡大機能を使って、最もピントの合ったのがこれ。

さすがというか、開放なのにピントの合った左目は驚くほどシャープ。コントラストも高くボケ味も綺麗だ。




撮影してるうちに、これは室内でマクロ撮影にしか使わないのもがもったいな、と思い、土曜に外出して撮影してきた。撮影結果は近日中のエントリー(予定)にて。

→続き:OLYMPUS E-P1にOMレンズを装着して屋外撮影テスト



<関連記事>
OLYMPUS E-P1がやってきた
OLYMPUS E-P1を予約完了(全額前払い)
OLYMPUS E-P1に悩む

OLYMPUS E-P1がやってきた

20090704-01.jpg金曜の夜20時。残業中。今日やらねば月曜に絶対まずいことになる仕事がまだまだ残っている。が、そこまで残業しているとE-P1を引き取りに行けなくなる。ヨドバシアキバの閉店時間は22時だ。さりとて、休日出勤は事前申請していない限りフロアに入ることすらできない。いわんや仕事を持ち帰るなぞ、このご時勢では自殺行為だ。どうする俺。


この仕事が間に合わないと人の命にかかわるか? NO!
この仕事が間に合わないと法に触れるか? NO!

よろしい。ならば答えは一つ。とっとと仕事をやめてアキバ行きだ。




そんなこんなでE-P1を引き取ってきた。
オリンパスのデジカメを買うのはCAMEDIA C-2020ZOOM(1999年発売)以来だから10年ぶりか。C-2020も発売直後にヨドバシで買ったが、E-P1よりも高かったんだよなー。

20090704-02.jpgごく普通の化粧箱。企画を考えると、もうちょっと意匠をこらしても良かったのでは。


20090704-03.jpgOMアダプター:MF-2
本革ジャケット(白):CS-10BWT
本革ショルダーストラップ(白):CSS-S109LLWT


20090704-04.jpg左から
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6
OMアダプター:MF-2

レンズキャップに保護シールが貼ってあるのがなんとも日本的。OLYMPUSのエンブレムがあるとはいえ、保護するためのものを更に保護するってのはどうなの?


20090704-05.jpgあれれ、注文していない光学ビューファインダー VF-1が入ってた。ヨドの通販にはレンズキットの特典で付いてくるようなことが書いてあったから、これがヨド特典ってことなのか。店舗購入には付かないものだと思っていたので嬉しいオマケ。





第一印象はミッチリ詰まった重さを感じる。ボディーカラーにホワイトを選んだので外観からはメタリックな感じはしないが、強く握りこんでも全くたわまない剛性感とこの重量感は確かに金属製カメラだと思わせる。一方、レンズは2本ともプラ外装で、シルバーの塗装がしてあるもののあまり高級感は無い。


20090704-06.jpgE-P1の特徴の一つが軍艦部の陥没したモードダイヤル。背面のダイヤルで回すのだが、これは回しにくい。ダイヤルが軍艦部の段差より引っ込んでいることと、ダイヤルの材質が滑りやすいプラなので左手親指に負担がかかる。あ、親指の皮がもうむけてる!


20090704-07.jpg「OLYMPUS PEN Since 1959」の文字入れはちょっと恥ずかしい。「大学のテニスサークルのウインドブレーカーみたい」という感想を見かけたが、まさにそんなかんじ。


20090704-08.jpg 20090704-09.jpg
(左)予約時全額前金払い特典のクリーナークロス。エツミのMICRO CLOTH。ほんとにおまけなかんじ。

(右)メーカー予約特典申込用紙。特典はフォーサーズアダプター or SanDiskの8GB SDHCカード。実質一択だよな。





以下、レビューでもインプレでもなくとりとめのない印象。

取説もろくに読まずにざっと触ってみたが、AFも含めて動作速度には不満は無い。これくらいキビキビ動けば文句なし。コンデジの形なのにフォーカルプレーンシャッターの動作音がするのはかなり新鮮。レリーズショックと動作音はそれなりの大きさがある。もっとも、強力バネでロータリーシャッターを動かすPEN Fのショックはこんなもんじゃなかったけど。

操作系はオリンパスの流儀に慣れていないこともあるが、色々ととまどう。円形のメインダイヤルと、縦型円柱のサブダイヤルのフィーリング、使い勝手はともにイマイチ。デザイン優先のためと思うが、最も操作しやすい右手人差し指の位置にダイヤルが無いのはやはりもったいない。ライブコントロールやスーパーコンパネを使い、ボタンをカスタマイズして使い込んでくればまた印象が変わるかもしれないが、抜群に使いやすいGX200を経験した後だと、かなりもどかしく思ってしまう。

懸念された23万画素の背面液晶は、特に画素が足りないという感じはしなかった。ピントリングを回すと、即時7倍に拡大されるマニュアルアシストは便利。でも光学ファインダー育ちとしては、液晶画面でピントの山をつかむのはまだ慣れない。電子的にスプリットイメージを再現できたらいいのに。

なんだか鼻息荒く発売日に買ったわりにはネガティブな感想も多くなったが、実は俺にとってこうしたことはあんまり重要ではなかったりする。シビアに実用性を求めるなら(既に資産のある)EOSの新型を買えばいいわけで。モノとしての魅力があり、このサイズでフォーサーズと同じ撮像素子サイズをもっているという点で(現時点では)他に代わるものの無いカメラ。それがE-P1だ。将来出るであろう後継機とか他メーカーの似たようなコンセプトのカメラとか、そーゆーことは今は考えない!(出たら考えるけど)



20090704-10s.jpg室内で何枚かためし撮りをしてみたが、ほぼ同じ画素数のGX200とは全く別物の絵が撮れた。特に高感度特性は優秀で、ISO800程度なら実用域。ブログ用途なら1600でも十分使えそうだ。

適当に撮った中から1枚だけアップしてみる(画像クリックでデカ画像を別窓拡大)。
このブログは画像サイズ上限が500KBなので原寸ではあげられないため、1/2サイズに縮小した。
ISOは400。レンズは14-42mmの望遠端。

手振れ補正はONにしたとはいえ、35mm換算で84mmの手持ち近接撮影なので、微妙にブレが出てるっぽい。ピントもちょい前ピン。


まっとうな撮影画像レビューは、いつも参考にさせてもらっているこちらのブログが速攻でテスト撮影をされているので他力本願で。
オリンパスE-P1購入とテスト撮影

やはりLPFの効きは弱めに調整されているらしい。



<関連記事>
OLYMPUS E-P1を予約完了(全額前払い)
OLYMPUS E-P1に悩む

OLYMPUS E-P1を予約完了(全額前払い)

20090620-04.jpg

金曜の夜、仕事の後にヨドバシアキバで予約。

「ヨドなんかよりもっと安い店あるだろ」「半年待てば5万は値下がりするのに」とかそういう声は無視する方向で。3Fカメラ売り場の店員をつかまえて「今予約したら発売日に手に入るのかすぐ答えろ今答えろ」と詰め寄り、7/3の発売日ゲットが可能なことを確認して予約。全額前払いしたらクリーナークロスがもらえるというので(そんなに欲しくもないけど)、気持ちが変わらないようにうりゃっと、全額払ってきた。

アキバは職場から割と近いし、22時までやってるので残業になっても7/3に手に入るだろう。さぁ、これで城端イベントのキャンセル待ち当選の準備は万端だよ!

予約したのは「ツインレンズキット」「OMアダプター(MF-2)」「本革ボディジャケット」「本革ショルダーストラップ」の4点。ボディカラーは結局ホワイトを選んだ。大半の人はシルバーを選ぶようなので、人が選ばないものにしようかな、と。それに、公式サイトの壁紙ダウンロードページから落とした壁紙見てたら白もけっこういいような気がしたので。

払った金額は積極的に忘却する方向で。
20090620-05.jpg

カタログは全部無くなったということで、ソフマップ本店まで行ってゲットしてきた。
20090620-06.jpg

カタログを隅から隅まで読んで初めて知ったE-P1マメ知識。
E-P1のホワイトボディーは「カラーユニバーサルデザイン認証」を取得

オリンパス・ペン E-P1(ホワイトボディー)は、絵文字の色や液晶画面のグラフィックの配色などを工夫したことにより、色覚の個人差を問わず、より多くの方に見やすいデザインを実現しました。これにより 「カラーユニバーサルデザイン認証」を取得しました。


えっ、これって、シルバーとホワイトで液晶表示メニューの色が違うってこと?



<関連記事>
OLYMPUS E-P1に悩む
OLYMPUS E-P1がやってきた

OLYMPUS E-P1に悩む

OLYMPUS E-P1 公式サイト

悩むのは「買うか買わないか」ではない。「どれを買うか」「どこで買うか」だ!
かつてOM-1を愛用し、Pen Dも使い、Pen Fに憧れていた身にとって、E-P1には抗えぬわい。

まさかここまでPenの外観を踏襲したデザインにしてくるとは思わなかったよ。特に軍艦部。コンセプトモックを見た段階では、「(軽量化のために)どうせプラボディになるんでしょ?」と思っていたが、金属ボディで出してきたのも意外だった。オヤジ指向で懐古趣味と言われようが、機能性能はパナのGH1の方が上と言われようが、俺はGH1には全くトキメかず、E-P1みたいなのが好きなんだからしょうがない。



<ここがイイ!>
ここまでに出てきた情報では機能性能面でもかなりいい感触がある。以下、俺的に嬉しい順番。

・ボディ内手ぶれ補正搭載
・純正のOMマウントアダプタが出る
・メディアはSDカード
・LPF(ローパスフィルタ)の効き具合が(オリンパス比較で)弱めになっている
・720p動画が撮影できる
・HDMI出力がある
・フォーサーズレンズでもAFが可能

手ぶれ補正はパナには無いアドバンテージ。オリンパスでもフォーサーズ最小機種のE-420では省略されたぐらいなので、E-P1に搭載してきたのはビックリだ。

OMマウントアダプタは、フォーサーズ用が出てるんだからマイクロフォーサーズでも出るだろうとは思っていたが、純正で用意してくれるのはありがたい。早く手持ちの50mm F1.2とか90mm F2.0マクロをぢゃきちん合体して遊んでみたい。既にOMレンズを付けた写真があがっているが、見てるだけでwktkしてくる。

メディアがxDピクチャーカードではなくSDカードというのも嬉しい。動画記録速度の問題もあってSDにしたらしいが、VAIO type Pにカードリーダー使わずブスっと刺せるSDカードは俺的な運用上でも楽だ。

LPFは、オリンパス伝統の「解像度を犠牲にしてもモアレは出しません」的な強い効き具合からは、弱められたらしい。ソースは最速で詳細レビューを出してきたdpreview。曰く

new sensor has a lighter anti-alias (low pass) filter than previous Four Thirds models(which Olympus confirmed have quite strong AA filters)


だそうだ。モアレが出ても解像度高い方が好きな俺にはありがたい仕様。

720p動画はMJPEGで音声がLPCM、最長7分とかなりオマケ的。フルHDで絞りもコントロールできて外部マイクも接続可能なパナのGH1に比べると見劣りする。でも720pで動画が撮れる(しかもAFで)というだけで嬉しいオマケ。このカメラのコンセプト的に動画機能は付かないと思ってたので。HDMI出力があるので、うちの場合HDMI切り替え機の空き端子に繋げば即動画が見られるのもいい。

あとは全フォーサーズレンズがアダプタ経由でAF撮影可能というのもがんばってる。フォーサーズレンズ1本も持ってないけど。



<ここがイマイチ?>
デザイン以外にネットで主に叩かれているのは背面液晶が「オリンパスの魂」(と揶揄される)23万画素と(今どきのデジカメとしては)低解像なこと。光学ファインダーが無いのにこれでピントが確認できるのか? ということらしい。GX200でも46万画素、一眼レフだとCANONのKiss X3でも92万画素なので確かに低解像度だ。でもオリンパスプラザで実機を触った人の感想では意外と見やすいという声もあったので、気にするほどではないかも。

あとはフラッシュが内蔵されていないことも色々と言われている。でも、もともとPenにはフラッシュ内蔵機は無かったんだよ! …いや、確かに申し訳程度のGNでもフラッシュは内蔵してると便利だけどさ。多灯シンクロにも使えるし。レンズ交換可能な機種はフラッシュを内蔵すると投光角度の問題、ケラレの問題が発生しちゃうので、ペンタ部の無いカメラでは難しいのだろう。そういや銀塩時代の似たようなコンセプトのCONTAX Gシリーズもフラッシュは内蔵していなかった。「外部フラッシュをすちゃっと装着する手間もまた一興」そう考えよう。

あとはAF遅いかも疑惑は実機を触ってきた人のピント合わせ動画によって「そうでもない」ということが判ったのであまり心配していない。動画を見る限り、GX200に比べたら爆速ですよ。



<銀か白か>
あとはボディカラーをシルバーにするか、ホワイトにするか、レンズは2本とも買うか、などを悩み中。7/3発売なので7/5の例の城端イベントに持って行くには発売日ゲット可能な店で予約しなきゃな、とかも考えつつ。夏のボーナスが大幅減額されたことはこの際忘れよう。そうしよう。



<関連リンク>
dpreview プレビュー
dpreview β版実写サンプル
オリンパスDSLRの解像感(各社のモアレ除去と解像感の方針の違い比較)
E-P1 触ってきたよ(AF速度を見る動画あり)



<関連記事>
OLYMPUS E-P1を予約完了(全額前払い)
OLYMPUS E-P1がやってきた

blog用新兵器としてのGX200

なんでリコー GX200がblog用新兵器なのかというと、
こんな風にイイカゲンな角度で撮った写真も、自動でシャキっと加工してくれる機能があるのですよ。
(元画像と加工後画像の両方が保存される)

20090406-01 ⇒ 20090406-02
この2枚、撮影後のレタッチはリサイズのみ。角度回転やトリミングは一切していない。

奥行きがある台形歪みも、この通り。
20090406-03 ⇒ 20090406-04

画面内の四角い要素を検出して切り出した上で、縦横奥行きの歪みを自動的に補正してくれるのダ。
科学万歳! これで正面から慎重に撮影する手間がいらなくなりそう。
ただし、漫画のコマをうまく認識させるには多少コツが必要なので、しばらく試行錯誤してみたい。



<斜め補正機能について>
この機能(リコーのネーミングは「斜め補正機能」)、リコーのデジカメにはかなり前から搭載されていて、以前使っていたCaprio R3にもあった。
ちなみに、R3はアイドルマスター(アーケード)のオーディション結果画面撮影専用機として使っていたので、この機能はちょこっと試しただけ。その後、R3はレンズバリアを壊してしまって退役。

こうした補正機能、実はリコーだけのものではなく、カシオ製デジカメにも搭載されている(以前はペンタックスにもあった)。
本来、名刺やホワイトボード撮影といったビジネスシーンを想定して考案されたものらしく、カシオのネーミングは「ビジネスショット」。今回購入するにあたって、リコーとカシオで比較したのだが、この機能にこだわりを持っているのは明らかにリコーだ。リコーはほぼ全機種にこの機能を搭載しており、「そんなカメラにまで入れなくても」という高級指向のGR DIGITALにまで搭載している。しかも、この機能についてこんな特設ページまで作る気合の入れ方。

機能的にも、カシオの場合は「ビジネスショット」を使った場合に解像度が1種類に限定されるのに対して、リコーは複数の解像度が選択可能だし、通常撮影した画像に対してカメラ内で補正処理を後追いでかけることもできるなど、自由度が高い。



<GX200選考理由>
というわけでリコー製デジカメを買うことに決めたので次は機種の選択。

リコーはシリーズ名としての「Caprio」が付かない新機種、CX1を発売したばかりで、まずはこれが候補。リコーとしてCMOSを初めて採用した機種で、120コマ/秒の連写機能や最近流行りのダイナミックレンジ拡大機能なども搭載している。リコーの伝統的な弱点、高感度撮影時のノイズも(リコーとしては)多少改善が見られる。

でもなぁ、いまいちときめかないんだよね。blog用途ならこれで十分だけど、せっかく買うからには(たとえめったに使わないにしても)なんかこう、ぐっとくるフィーチャーが欲しい。
Caprioの系統は露出制御がプログラムAEだけ、というのもマイナス点。そこで、発売から9か月経って値段もこなれたGX200を買うことにした。CX1より安いし。

GXシリーズは色々と機能が多く自由度が高いのが魅力。露出制御に絞り優先、マニュアルが選択可能なのはもちろん、広角側で樽型歪みを自動補正するディストーション補正、水平を合わせるのに便利な電子水準器、なんてものもある。また、コンデジには珍しく、AEに連動させずにフラッシュをマニュアル制御する機能があるので、近距離で小物フィギュアを撮るときにも重宝しそう。

あとはなんといっても魅惑のオプション。今回はVFと自動開閉キャップを購入したけど、ワイコンとかケーブルスイッチとか、ぢゃきちんできるアクセサリーも欲しくなってきて困る。

そんなこんなでGX200を買ってみたけど、思ったより高級感もあるし、気に入った。これから愛用していきたい。

20090406-05  20090406-06
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
最新コメント
最新トラックバック
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。